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マルタ留学の滞在先:ホームステイと学生アパート、英語が伸びるのは本当にどっち?
ホームステイ、学生アパート、先生宅ステイ。2026年のマルタの最新料金と、「どれが一番英語が伸びるのか」を研究データもふまえて正直に解説します。
マルタも学校ももう決めた。あとは滞在先を選ぶだけ—そんな段階の方に、最初に正直なことをお伝えします。
このリストの中に、「選ぶだけで英語が伸びる」滞在先はありません。ホームステイが学生アパートよりスピーキングに効く、という研究データも実はないのです。上達を左右するのは、あなたの滞在先が「当たり」かどうかと、毎日どれだけ英語を使うか。滞在タイプという看板ではありません。
だから選ぶ基準は、料金・暮らしやすさ・自分が実際にどう過ごしそうか、の3つで十分です。「イマージョン(英語漬け)」という宣伝文句は、少し冷静に見ておきましょう。ここからは、それぞれの2026年の実際の料金、研究が示していること、どんな人に向くかを順番に見ていきます。
この記事の要点
- 2026年の料金の目安(相部屋・1人あたり週):自炊の学校アパートが約196〜273ユーロ(約3.2〜4.5万円)、ホームステイ(朝食・夕食つき)が約287〜406ユーロ、先生宅ステイ(Stay with a Teacher/食事つき)が約399〜539ユーロ。各レンジの高いほうは、日本人の留学が集中する7〜8月のハイシーズンです。
- この料金差の一部は「英語漬け度」ではなく「食事」です。アパートは自炊、ホームステイと先生宅ステイは朝・夕食つき。
- 意外なデータ:留学生を対象にした大きな調査では、ホームステイの学生のほうがスピーキングの伸びがやや小さい傾向でした。
- スピーキングの伸びを一番左右するのは、滞在タイプではなく「滞在先の当たり外れ」と「英語を使う量」。
- 7〜8月は、ホームステイ先も学生寮のベッドも埋まりがち。申し込みが遅れると、第一希望が取れないこともあります。
「滞在先で英語が伸びる」は本当か—研究が示すこと
学校の説明はシンプルで魅力的です。「地元の家庭に住んで、一日中英語を聞けば、話せるようになって上達も早い」。いかにも正しそうですよね。でも、実際のデータはもう少し複雑です。
ある大きな研究(Rivers, 1998)が、寮かホームステイで留学した2,500人以上の学生を調べました。結果は意外なもので、ホームステイの学生は寮の学生よりスピーキングの伸びがやや小さく、リスニングの伸びも小さめ。一方でリーディングはよく伸びていました。ただしこれはスマホ普及前の、ロシア語学習者を対象にした研究です。マルタにそのまま当てはまる数字ではなく、「そういう見方もある」という参考として受け取ってください。
では、なぜ家庭で暮らしても必ずしも有利にならないのか。その後の研究がヒントをくれます。効くのは「滞在タイプ」より「相性」だ、というのです。スピーキングが伸びたかどうかは、「そのホストファミリーと暮らせて良かった」と感じた度合いと結びついていました。相性が良ければ効くし、悪ければ効かない。看板に何と書いてあっても、です。
つまり、どの滞在先も「保証」ではありません。大事なのは、そこで自分が何をするか。それに尽きます。
この曖昧さは、学校の宣伝そのものにも表れています。たとえばMaltalinguaのサイトは、学生同士のシェアアパートを「完全な英語漬けを保証し、一人で学ぶよりずっと速く上達する」と書く一方、ホームステイのページでは家族との生活を「日常の中で英語を練習できる」方法として勧めています。どちらも「英語が話せるようになる一番の方法」として、同じサイトで紹介されているのです。この矛盾こそがヒント。本当の答えは、看板ではなくあなた次第、ということです。
ホームステイ:料金・向いている人・注意点
ホームステイは、地元の家庭の個室または相部屋に、朝食と夕食つきで滞在するスタイルです。Maltalinguaの2026年料金では、相部屋で1人あたり週287〜406ユーロ。個室ならもう少し上がります。
とくに、はじめての留学で不安が大きい方に向いています。食事の心配がいらず、困っていれば誰かが気づいてくれる。家庭での暮らしそのものが、英語を話す自然なきっかけになります。「マルタの普通の生活」を間近で見られるのも、語学と同じくらい価値がある、と感じる人は多いです。
一方で、注意点は語学よりむしろ「人間関係」にあります。日本語・英語どちらの体験談を見ても、一番多い不満は相性の問題。家のルールが厳しく感じる、食事の時間や内容が合わない、単純に性格が合わない—といったことです。家庭は事前に選べないので、当たり外れの幅が一番大きい選択肢だと言えます。当たれば一番あたたかい滞在になりますが、外れると一番きつい。もう一つ現実的な点として、家庭は学校まで徒歩圏とは限らず、バス通学になることもあります。
学生アパート:料金と「同じ国籍だけ」の落とし穴
学校アパートは、他の国の学生と一緒に暮らす自炊のシェアフラットです。3つの中では一番安いことが多く、2026年で相部屋なら1人あたり週196〜273ユーロ。食事がつかないぶん安い、という面もあります。
人気の理由はわかりやすいです。安い、門限がない、学校まで歩いて行ける、そして自然に友だちができる。実際の予約傾向もこれを裏づけていて、あるマルタ専門の日本の留学エージェントは、利用者の9割以上がホームステイより学生寮を選ぶと言います。理由は語学ではなく、料金・自由・立地です。
ただし、「いろんな国の仲間と英語で話せる」という魅力が本当になるのは、ルームメイトが自分と同じ国ばかりでない場合だけ。閑散期には、アパートや寮が特定の国籍で固まることがあります。そうなると家では母語を話してしまい、そこを選んだ意味が薄れてしまう。この「同じ国籍だけ」問題は、日本語・英語どちらのガイドでも注意されています。つまりアパート・寮は「やった分だけ返ってくる」選択肢。一番安くて自由ですが、英語漬けは自動ではやってきません。待つのではなく、自分から英語を取りにいく姿勢が要ります。
マルタならではの選択肢:先生宅ステイ(Stay with a Teacher)
先生宅ステイは、実際の英語の先生の家に、食事つきで滞在するホームステイです。一つ屋根の下で暮らしながら、会話とちょっとした言い直し(訂正)が毎日の生活に自然と入ってきます。英語漬け度も費用も最大の選択肢で、提供している学校はマルタでもごく一部。ほぼマルタならでは、と言えます。2026年で相部屋なら1人あたり週399〜539ユーロです。
短い期間で、とにかくたくさん話す練習をしたい。そのためなら費用は惜しまない—そんな短期留学の方に向いています。価値が相性しだいなのは他のホームステイと同じですが、先生は学習者と会話を続けることに慣れていて、こちらを萎縮させずに直してくれます。そのぶん、普通の家庭より少し「当たり」を引きやすい、とは言えるでしょう。
3つの選択肢を並べて比較(2026年の料金)
以下はMaltalinguaの2026年リストによる、相部屋・1人あたり週の料金です。個室はもう少し高くなります。各レンジの高いほうは7〜8月のハイシーズンです。
| 選択肢 | 食事 | 1人・週(相部屋) | こんな人に |
|---|---|---|---|
| 学校アパート | 自炊 | €196〜273 | 費用を抑えたい・自由・友だちづくりの拠点 |
| ホームステイ | 朝・夕食つき | €287〜406 | 生活リズム・食事つき・家庭の暮らしを味わいたい |
| 先生宅ステイ | 朝・夕食つき | €399〜539 | 短期でとにかく話す練習をしたい |
この表からは見えないことが2つあります。1つは、料金差の一部は「英語漬け度」ではなく「食事代」だということ。アパートが一番安く見えるのは、自分で食事をまかなうからでもあります。もう1つは、これが1校の数字だということ。学校によって料金は違いますが、「アパートが一番安く、先生宅ステイが一番高く、ホームステイはその中間」という並びは、だいたい共通しています。
よくある質問
ホームステイなら、学生寮より英語が早く伸びますか?
残念ながら、滞在先だけで決まるものではありません。研究を見ても、スピーキングの練習でホームステイが寮に勝るというデータはなく、むしろホームステイのほうが伸びがわずかに小さかったという調査もあります。結局のところ効くのは、滞在先の当たり外れと、自分がどれだけ英語を使うか。料金と暮らしやすさで選んで、あとはどこにいても英語を使うと決める—これが一番の近道です。
ホームステイと学生アパート、マルタではどっちが安いですか?
学生アパートのほうが安いです。2026年の目安で、シェアアパートが1人あたり週196〜273ユーロ、ホームステイが287〜406ユーロ。差の一部は、アパートが自炊、ホームステイは朝食と夕食つき、という食事代の違いです。
ホームステイの一番のデメリットは?
語学よりも、家族との相性です。家のルール、食事、性格が合わない—これが一番多い不満です。しかも家庭は事前に選べないので、当たり外れの幅が一番大きい選択肢になります。
語学学校で、一緒に住む人は選べますか?
細かくは選べません。選べるのは滞在の「タイプ」で、具体的な家族やルームメイトは指定できません。食事・禁煙・個室といった希望は出せますし、良い学校はできるだけ合わせてくれますが、確約はありません。だからこそ、申し込む前に「どうやってマッチングしていますか」と学校に聞いておくと安心です。