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マルタ語学留学 長期ビザ(Dビザ)2026年版|90日を超えて学ぶための完全ガイド

90日超で誤解しがちなマルタのDビザ。本当の分かれ目は105日、資金は1日€18〜26。渡航前に知るべき2026年版の正確な手続き。

文:Ken(セントポールズベイ在住)公開日: 2026年7月11日

マルタで3か月を超えて英語を学びたい方は、たいてい**長期滞在ビザ(Dビザ)**が必要になります。これは90日を超える滞在のための「ナショナルビザ」で、渡航前に申請します。ただし、本当の分かれ目は「90日超」ではなく、コースが105日(15週間)以上かどうか。そして多くの語学学校のページに載っている料金や資金要件は、実は古い情報です。この記事では、2026年時点の正しい手続きを最初から最後までやさしくまとめます。

私たちはマルタ在住で、英語を学びに来る方をサポートしているチームです。ルール改定(2023年11月、2024年3月1日、そして2026年にかけての更新)にあわせて内容を更新しています。最初にひとつだけ。EUのパスポートをお持ちの方(イタリアなど)は、この記事の内容は関係ありません。ビザは不要で、長期滞在の場合に簡単な住民登録があるだけです。この記事は非EU(日本を含む)の留学生向けです。

重要ポイント(2026年)

  • 分かれ目: **105日以上(15週間)**のコースは渡航前のDビザが必要。90〜104日なら90日ビザ免除で入国し、現地で延長できます。
  • 申請窓口: VFS Global(マルタ政府のビザ手続きを代行する民間会社)。Standard または Extended サービス。2024年3月1日から。
  • 費用: €100(約¥16,500)(Standard)または €150(Extended)+ VFS事務手数料 約 €25〜30
  • 審査期間: 4〜8週間
  • 資金証明: 宿泊費が前払い済みでなければ 1日€26、前払い済みなら 1日€18。(古い「最低賃金の75%」は使いません。)
  • 就労:20時間まで。ただし最初の3か月が終わってから。
  • 日本・韓国: 2024年9月2日から特別な流れ。面談でパスポートを預けず、Identitàの確認メールを待ってから渡航します。

本当にDビザが必要? 90日か105日かの見極め

多くのガイドは「90日を超えたらビザが必要」と書いていますが、ここが間違いです。渡航前のDビザが必須になるのは、コースが105日(15週間)以上のときだけ。

コースが90〜104日なら、別のルートがあります。90日のビザ免除で入国し(対象国籍の場合)、現地で延長する方法です。これには「8週間以上のコース+8週間以上の延長」という条件があります。だから本当の質問は「90日を超えるか」ではなく、**「コースは105日以上か」**なのです。105日以上なら、渡航前に申請します。

Dビザとは、要するに90日を超えてマルタに滞在できる「長期滞在ビザ」。入国日から最長365日までカバーします。

渡航前の申請:ステップと2つのサービス

2024年3月1日から、105日以上のコースの非EU留学生は全員、短期は免除の国籍でもVFS Globalで申請します。サービスは2種類です。

Standard Extended
面談料 €100 €150
予約の空き 21日以上 翌日枠が多い
VFS事務手数料 約€25〜30 約€25〜30
審査期間 4〜8週間 4〜8週間

サービスの違いは「面談がどれだけ早く取れるか」であって、審査自体の4〜8週間は変わりません。早めの予約が肝心です。

大まかな流れは、コースを決めて学費を払う → 入学許可書を受け取る → VFSを予約 → 書類を持って面談 → 結果を待つ → 渡航、の順です。

書類と入学許可書(Letter of Acceptance)

すべての土台になるのが、学校が発行する**入学許可書(Letter of Acceptance)**です。原本で、コースの日程・期間・学費が記載され、支払い済みの証明が添えられている必要があります。105日以上のコースと、それに一致する支払い済みの許可書がそろって初めて申請が成立します。

宿泊タイプ比較

資金証明:2026年の正しい金額

いちばん誤解が多いのがここです。多くのサイトは今も**「最低賃金の75%」と書いていますが、これは古い情報**。現在は、シンプルな1日あたりの金額です。

  • 宿泊費が前払いでない場合:1日€26
  • 宿泊費が前払い済みの場合:1日€18

つまり、宿泊費を先に払っておくと必要な資金が下がります。準備の設計に効いてきます。(参考までに、マルタの2026年の最低賃金は月およそ€994、週約€229.44。ただし資金審査はこの1日あたりの金額を使い、賃金の割合は使いません。)

マルタ到着後:Dビザの延長か、居住許可か

「留学生は全員プラスチックの居住許可カードが必要」というのは誤解です。語学コースの学生には当てはまりません。 Dビザは入国から最長365日をカバーし、もっと長く必要ならDビザを更新・延長します。

居住許可が必須なのは、Year 1〜Sixth Formの学生と、MQFレベル5以上(高等教育)の学生だけ。英語コースなら、居住許可ではなくDビザ延長の側です。

学びながら働く:週20時間ルールと最初の90日

90日を超えるコースの学生(規制対象の高等教育を除く)は、週20時間まで働けます。ただし落とし穴が。マルタでの学習が最初の3か月を過ぎてからでないと始められません。初週から収入がある前提で予算を組まないようにしましょう。

日本・韓国:2024年9月の手続き

2024年9月2日から、日本と韓国の申請者は特別な流れです。VFSの面談でパスポートを預けずIdentità(マルタの身分証明を扱う政府機関)からの確認メールを待ちますそのメールが来てから渡航し、ビザはマルタで貼付されます。ポイントは、面談日にあわせて航空券を取らないこと。Identitàの確認が来てから予約すること。コース前後にヨーロッパ旅行を計画するなら、シェンゲンの「180日中90日」ルールで日数を数えておきましょう。

ビザが不許可になったら

不許可のDビザは、決定から15日以内に**Immigration Appeals Board(移民不服審査委員会)**へ不服申立てができます。期限が短いので注意してください。

よくある質問(FAQ)

ビザなしで90日を超えてマルタで英語を学べますか? コースが90〜104日で、対象国籍の90日ビザ免除がある場合のみ、入国して現地で延長できます(8週間以上のコース+8週間以上の延長)。105日以上のコースは渡航前のDビザが必要です。

マルタの学生Dビザの審査はどれくらいかかりますか? 通常4〜8週間。Extendedサービスで面談は早く取れますが、審査期間は同じなので、開始日の十分前に申請してください。

マルタで英語を学ぶのに居住許可は必要ですか? 基本的に不要です。語学コースの学生はDビザ(最長365日、更新可)のまま。居住許可が必須なのはYear 1〜Sixth FormとMQFレベル5以上の学生だけです。

学生ビザで働けますか? はい、週20時間まで。ただし最初の3か月を過ぎてからです。

マルタ学生ビザは本当に必要? 90日ラインの話