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マルタ留学 vs イギリス留学|費用・ビザ・目的別の選び方【2026年版】
マルタとイギリス、英語留学するならどっち?2026年のリアルな費用、「マルタはビザ不要」の落とし穴(90日ルール)、大学進学ならイギリスが強い理由まで正直に比較
英語留学の行き先をマルタとイギリスで迷っているなら、まず結論から。短期でとにかく費用を抑えたいならマルタ、イギリスの大学進学までつなげたいならイギリスです。そして、いちばんの落とし穴がビザ。よく言われる「マルタはビザ不要」が当てはまるのは、滞在が90日以内のときだけです。実際に人気の8〜12週間コースは、ちょうどこの90日ラインにかかります。つまり多くの人は、マルタでも長期滞在ビザ(Dビザ)が必要になります。本当の比較は「ビザあり vs ビザなし」ではなく、「イギリスのビザ vs マルタのビザ」なのです。
この手の記事は、たいてい語学学校が自校に有利なように書いています。この記事はどの学校の宣伝でもありません。2026年のリアルな金額、正しいビザの仕組み、そして「ここはイギリスが強い」という点まで、正直にお伝えします。
要点まとめ
- 授業料: マルタの一般英語コースは1週間あたり約200〜400ユーロ(約3.4万〜6.8万円)。ロンドンの同等コースはぐっと高く、週600〜875ユーロほどです。〔※イギリス側は複数サイトの概算で、特定校の提示額ではありません〕
- 生活費: マルタが安いのは事実ですが、「イギリス全体」と比べると約12%安い程度。ロンドンと比べると約40%安くなります。語学学校の多くはロンドン周辺にあるので、「35%安い」という数字は実質「ロンドンより安い」という意味です。
- ビザの訂正: イギリスは6か月を超える英語コースに短期学生ビザ(Short-term Study Visa)が必要で、費用は約1,000ポンド(約1,170ユーロ/約20万円)。マルタが本当にビザ不要なのは90日以内のときだけ(日本・韓国などビザ免除国の場合)。**90日を超えると、渡航前にマルタの長期滞在ビザ(Dビザ)**が必要で、これは国籍を問いません。
- イギリスが強い点: 大学への進学準備コース(パスウェイ)。イギリスの大学に正式につながるルートで、マルタの語学学校にはありません。
- マルタが強い点: 英語が公用語で教室の外でも使える、クラスが少人数のことが多い、気候がよく生活費も抑えやすい。
費用:授業料と生活費
授業料。 マルタの一般英語コースは、市場全体でだいたい週200〜400ユーロ。たとえばMaltalinguaの2026年料金では、スタンダードが週234ユーロ、集中コースが週343ユーロです。一方、ロンドンの同等コースはおよそ週600〜875ユーロ。よく言われる「30〜40%安い」とだいたい一致します。ただしこれは授業料だけの比較で、しかもイギリス側は複数サイトからの概算です。〔要確認〕
生活費と、「ロンドン」という前提。 ここで多くの比較記事がこっそり誤解を招いています。国同士で見ると、マルタの物価はイギリスより約12%、家賃で約19〜20%安い程度(Numbeo)。有名な「35%安い」は、都市を正しく選んで初めて出てくる数字です。ヴァレッタとロンドンを比べると差は約40%。ロンドンで€4,800相当の暮らしをするには、月€8,014ほどかかる計算になります。イギリスの語学学校はロンドン周辺に集まっているので、この「ロンドン比較」がフェアな見方です。要するに、マルタはロンドンより圧倒的に安く、イギリスの地方都市と比べるとそこまで大差はない、ということです。
目安として、マルタ中心部で暮らす学生ひとりの生活費は、シェア宿泊・食事・交通・光熱費で月€625〜1,240ほど(授業料は別)。コース選びに使える予算感として覚えておくと便利です。
ビザの現実(予約する前に必ず)
ここは多くの記事が間違えている部分なので、ゆっくり読んでください。
イギリス。 ブレグジット以降、イギリスはコースの長さでビザを分けています。6か月以下なら通常の観光(Visitor)ルート。6か月超〜11か月なら短期学生ビザが必要です。費用は申請料に加えて医療付加金(IHS)776ポンド。合わせて**約1,000ポンド(約1,170ユーロ/約20万円)**になります。90日以内の短期滞在なら、マルタ側にこれに当たる費用はありません。〔要確認:第三者サイトでは申請料が約214〜228ポンドと幅があります。正確な額は渡航前にgov.ukで確認を〕
マルタ。 90日以内のコースはシェンゲンの短期(C)ビザの枠。日本や韓国などビザ免除国なら、短期コースはビザ申請そのものが不要です。ところが90日を超えるコースには、渡航前に取得するマルタの長期滞在(D)ビザが必要。しかもこのルールは「出身国を問わず」適用されます。つまり、90日ラインを越えた瞬間、国籍による免除はなくなります。
なぜこれが重要か。いちばん多いコース期間、8〜12週間は、ちょうど90日前後です。ですから長めのコースなら、正しい比較はイギリスの短期学生ビザ vs マルタのDビザ。「高いイギリスのビザ vs ビザ不要のマルタ」ではありません。いま英語圏でこの比較の検索1位の記事は、「マルタはビザの心配なし」と書きながら、90日ルールには一切触れていません。短期の観光がてらの受講より長く滞在する人にとって、これはかなり不十分な説明です。
もうひとつ、マルタで働いて費用を補おうと考えているなら注意。長期滞在ルートの非EU学生がアルバイト(週20時間)をできるのは、マルタ到着から最初の90日を過ぎたあと。しかも雇用主がその仕事専用に取得する就労許可(Jobsplus)が必要です。手軽な小遣い稼ぎ、とはいきません。
マルタが強い点
英語が「学ぶ対象」ではなく公用語。 マルタは1964年の独立までイギリスの植民地で、以来ずっと英語がマルタ語と並ぶ公用語です。役所の書類、標識、日常生活でも使われます。だから「英語漬けになれる」という売り文句には、ちゃんと実体があります。教室の外でも英語で暮らせるのです。
クラスが少人数のことが多い。 ここは学校によって差が大きいので、具体的な数字は鵜呑みにしないでください。一例として、Maltalinguaは1クラス最大12名・平均8〜10名とし、イギリスの学校は「たいてい15〜20名」と述べています。ただしこれは同校自身の比較で、イギリス全体の検証済みデータではありません。あくまで一例として読んでください。〔要確認〕とはいえ、少人数を売りにするマルタの学校が多いのは、ゆるやかに事実です。
気候・暮らしやすさ・費用。 一年の大半が温暖で、島はコンパクト、国際色ゆたかな学生コミュニティがあり、ロンドンより生活費も安い。短期コースの人にとっては、この組み合わせこそが魅力そのものでしょう。夏休みに合わせて7〜8月に来る人が多いのも納得です。
それでもイギリスが強い点
大学進学ルート(パスウェイ)—イギリス最大の強み。 これは好みの問題ではなく、仕組みの違いです。イギリスの大学は、進学準備コース(British Council掲載、Study GroupやKaplanなどが大学と組んで提供)を用意していて、そこからイギリスの学士・修士に正式に進学できます。マルタの英語学校は独立した語学センターで、大学へのこうしたルートはありません。最終目標がイギリスの学位なら、その道はイギリスにしかありません。
アクセントと評価。 良し悪しは別として、「イギリスで英語を学んだ」という響きを重く見る雇用主や大学はまだあります。日常的にネイティブ環境に触れられるのも確かです。パスウェイほど決定的ではありませんが、人によっては無視できない点です。
コースの層の厚さ。 イギリスは市場が大きく歴史も長いぶん、試験対策、アカデミック英語、職業別プログラムなど、専門的で上級向けのコースの選択肢が豊富です。小さな市場では揃いにくい層の厚みがあります。
こんな人はマルタ/こんな人はイギリス
マルタ向き: 短く・安く・暖かい環境で学びたい人。コースが短期の人(ただし90日ラインに注意)。少人数クラスと、気軽な国際交流を重視する人。目的が「英語力アップ」で、イギリスの大学進学ではない人。
イギリス向き: 最終目標がイギリスの学位で、そこへの正式なルートがほしい人。ネイティブ環境と、それに伴う評価を重視する人。小さな市場では見つかりにくい、専門的で上級のコースが必要な人。ただし、高めの費用と短期学生ビザの分まで、正直に予算を組んでおきましょう。
よくある質問
ブレグジット後、イギリスで英語を学ぶのにビザは必要?
コースの長さ次第です。6か月以下なら通常の観光ルート。6か月超〜11か月なら短期学生ビザが必要で、申請料と医療付加金(IHS)776ポンドを合わせて約1,000ポンド(約1,170ユーロ/約20万円)ほどかかります。〔正確な申請料はgov.ukで要確認〕
マルタとイギリス、英語留学が安いのはどっち?
ほとんどの場合マルタです。授業料はマルタが週約200〜400ユーロ、ロンドンが推定週600〜875ユーロ。生活費もロンドンより約40%安くなります。ただし、比較相手がロンドンではなくイギリスの地方都市なら、差はぐっと小さくなります。
マルタで英語を学ぶのにビザは必要?
長期コースだけです。90日以内なら、日本・韓国などビザ免除国はビザ不要。90日を超えるコースには、渡航前に取得するマルタの長期滞在(D)ビザが必要で、これは国籍を問いません。人気の8〜12週間コースはちょうど90日前後なので、自分のコースがどちら側かを必ず確認してください。
イギリスの大学に進学したいなら、マルタとイギリスどっち?
イギリスです。イギリスの大学には、学位課程へ正式につながる進学準備コース(パスウェイ)があります。マルタの英語学校は独立した語学センターでこのルートがないため、大学進学が目的ならイギリスで学ぶのが正解です。