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マルタで英語を勉強しながら働ける?「週20時間ルール」「最初の90日」「就労許可」を正直に解説
マルタで英語を学びながらアルバイトは可能?非EU学生の90日ルール・週20時間・€230の就労許可と、費用の元が取れるかを正直に解説。
結論から言うと、働くことは可能です。ただし条件はかなり厳しめです。90日を超える長期コースであること、マルタに来て最初の3か月が過ぎていること、そして雇用主が「就労許可(employment licence)」を用意してくれること。この3つがそろって、はじめて週20時間まで働けます。EU・EEA・スイス国籍の方は、以下のルールは一切関係ありません。初日から自由に働けます。それ以外の国籍の方は、ぜひ最後まで読んでください。ネット上の情報の多くは、実は別のルール(大学生向けのルール)を語っているからです。
社会人の方や、お子さんを送り出す親御さんが一番気にするのは「アルバイトで費用を少しでも取り戻せるのか?」という点だと思います。ここでは現地の視点で、学校のサイトが書かない「お金の計算」まで正直にお伝えします。
重要ポイント(2026年)
- 国籍とコースの種類で、適用されるルールが3種類に分かれます。
- 非EUの語学留学生:最初の90日間は一切アルバイト不可。しかも90日を超えるコースであることが条件。
- 上限は週20時間まで。
- 勉強も続ける必要あり:週15時間以上の授業と出席率75%以上。下回るとビザ(=就労権)を失う可能性。
- 就労許可の費用は**€230(約¥37,950/€1=約¥165換算)(申請時€150+発行時€80)。有効期間は最長12か月**、雇用主1社に紐づく。
- 現実的な手取り前の額:2026年の最低賃金 €5.74/時で、**週約€115(月約€500)**ほど。
まず、自分がどのルールに当てはまるか確認する
用語を先に。マルタでいう「労働許可(work permit)」は正式には employment licence(就労許可) と呼ばれ、これが仕事を合法にする書類です。「非EU」とは EU 市民ではない人のことで、公式には third-country national(TCN/第三国国民) と言い、書類には「TCN」と書かれます。3つのグループの違いはこちらです。
| あなたの立場 | 働ける? | 主な条件 |
|---|---|---|
| EU / EEA / スイスの学生 | はい、すぐに | 許可不要・90日待ち不要・時間制限なし(カジュアルワークでは税・社会保険の登録が必要な場合あり) |
| 非EUの語学(英語)留学生 | 90日超のコースのみ可 | 最初の90日は不可。その後は週20時間まで。就労許可が必要。授業週15時間+出席率75%の維持が条件 |
| 非EUの学位課程の学生 | 1年目から週20時間可 | MQRIC認定の高等教育資格につながるフルタイム課程が対象。語学コースは含まれません。多くのブログが誤って全員に当てはめているのがこのルールです |
日本市場で多い2〜8週間の短期コースは90日未満なので、そもそも就労の対象外です。短期留学の費用をアルバイトでまかなう計画は立てないでください。法律上、働けません。
到着してすぐは、仕事のオファーがあっても働けない理由
一番大事なルール。非EUの学生は最初の90日間、どんな仕事のオファーがあっても一切働けません。就労許可を申請できるのは、コースが90日を超える場合のみ、しかもその最初の3か月が過ぎてからです。
背景には書類の順番があります。ビザ延長の申請ができるのはマルタ到着から21日後以降。その延長が許可されてから、雇用主が Jobsplus(マルタの国立雇用機関)にあなたの就労許可を申請できます。これらを積み上げると、収入が発生するまでに3か月以上の空白が現実に生まれます。最初の学期は「収入ゼロ」の前提で予算を組んでください。実際にゼロですから。
週20時間の上限と、見落とされがちな条件
対象になれば、働けるのは週最長20時間。どの業種で働けるかなどの条件は Jobsplus が定めます。
学校サイトが省きがちなのがここ。勉強とアルバイトは交換できません。週15時間以上の授業に出席し、全体の出席率を75%以上に保つ必要があります。75%を下回ると、Identità(マルタの身分・在留を扱う機関)がビザ更新を拒否でき、ビザが無効になれば就労許可も自動的に無効です。つまり「働きたいから授業を休む」は、仕事とビザの両方を一番早く失う方法です。
就労許可の取り方:申請するのは雇用主
驚かれる点が2つ。まず、申請するのはあなたではなく雇用主です。先に本当の仕事のオファーが必要で、手続きは雇用主が行います。次に、期限が厳格です。申請は就労開始の2か月以上前に Jobsplus に届いている必要があり、更新の場合は現在の許可の期限の1か月以上前に。処理にはおおむね4〜8週間かかると見てください。
対象になるのは ELT Council 認定校の非EU学生だけなので、学校がこの認定を持っているか、事前に確認しましょう。
費用は合計**€230**(申請時€150、発行時€80)。有効期間は最長12か月で、特定の雇用主1社・1つの仕事に紐づきます。転職すれば、また一から。新しい許可・新しい費用・新しい待ち時間です。
どんな仕事があり、実際いくら稼げるか
英語がまだ上達途中の学生に現実的なのは、カフェ・バー・ショップ・ホテル・観光シーズンの仕事など、飲食・小売の初級職です。マルタの2026年の最低賃金は €5.74/時(週40時間で€229.44)。留学サイトによっては初級の飲食・小売で €6〜8/時 と紹介していますが[VERIFY — マーケティング情報であり公式の賃金表ではありません]、確実に当てにできるのは最低賃金の方です。
正直な計算:費用の足しになるのか?
まとめてみましょう。週20時間×€5.74で週約€115=月約€500(税・控除前)。これに対して:
- 稼ぐ前に許可費用 €230 がかかる。
- 90日ルールに加えて 4〜8週間 待ってから収入開始。
- 雇用主1社に固定される。
つまりアルバイトは生活費(食費・交通費・家賃の一部)の足しにはなりますが、授業料と家賃の両方をまかなうことはできません。「語学留学はアルバイトで元が取れる」という説明は正直ではありません。稼ぎは「なくても成り立つ予算」への上乗せと考えてください。(費用の全体像は、下記の宿泊・費用の比較記事もどうぞ。)
何が台無しにするか、そして守り方
- 出席率が75%を下回る — 最大のリスク。ビザと仕事を一度に失いかねません。
- 雇用主を変える — 許可・費用・待ち時間がまた発生。
- 許可を失効させる — 更新は1か月以上前に。遅れると不法就労になります。
- 短期コースが対象だと思い込む — 90日未満は決して対象外です。
よくある質問
非EUの学生はマルタで英語を学びながら働けますか? 90日を超えるコースで、最初の3か月が過ぎた後、週20時間まで、雇用主が用意した就労許可があれば可能です。90日未満のコースは対象外です。
マルタに着いてからどのくらいで働き始められますか? 最低でも3か月は無理です。最初の90日は働けず、ビザ延長→就労許可の手続きで数週間が加わるため、初給料まで現実には4か月以上かかります。
マルタの学生就労許可には、先に仕事のオファーが必要ですか? はい。先に確定した仕事のオファーが必要で、申請はあなたではなく雇用主が、就労開始の2か月以上前に Jobsplus へ提出します。
出席率が下がりすぎると、ビザはどうなりますか? 75%を下回ると Identità がビザ更新を拒否でき、その場合は就労許可も取り消されます。在留資格と就労権の両方を失うことになります。
よくある質問
非EUの学生はマルタで英語を学びながら働けますか?
90日を超えるコースで、最初の3か月が過ぎた後、週20時間まで、雇用主が用意した就労許可があれば可能です。90日未満のコースは対象外です。
マルタに着いてからどのくらいで働き始められますか?
最低でも3か月は無理です。最初の90日は働けず、ビザ延長→就労許可の手続きで数週間が加わるため、初給料まで現実には4か月以上かかります。
マルタの学生就労許可には、先に仕事のオファーが必要ですか?
はい。先に確定した仕事のオファーが必要で、申請はあなたではなく雇用主が、就労開始の2か月以上前に Jobsplus へ提出します。
出席率が下がりすぎると、ビザはどうなりますか?
75%を下回ると Identità がビザ更新を拒否でき、その場合は就労許可も取り消されます。在留資格と就労権の両方を失うことになります。