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マルタのノマド居住許可を1年目に更新する
マルタのノマド居住許可の更新には、5か月の滞在証明、1人€300の手数料、期限の2〜3か月前の申請が必要です。通算4年の上限まで在住者が解説します。

マルタのノマド居住許可(Nomad Residence Permit)が1年目の更新時期を迎えるなら、最初の申請よりも簡単な部分と、より厳しい部分があります。初めての人が見落としがちなのは、次の3つです。この1年でマルタに実際におよそ5か月滞在したことを証明すること。最初に承認されたときの基準で、もう一度収入を証明すること。そして、許可が切れる直前ではなく、2〜3か月前に申請すること。この記事では、何が変わるのか、何を用意するのか、そしてこの制度で滞在できる期間を決める「通算4年」の上限まで、在住者の視点でご案内します。
要点(2026年現在)
- マルタに5か月 — 過去12か月のうち、累計(連続でなくてよい)5か月の滞在を、マルタでの取引が載った銀行明細で証明します。
- €300の手数料 — 返金不可。申請者本人と家族1人ごとにかかり、最初の申請でも更新でも毎回必要です(€300は約5万円。為替により変動)。
- 収入基準 — 2024年4月1日より前に承認された人は年€32,400(約540万円)、それ以降に承認された人は年€42,000(約690万円)。
- 2〜3か月前に申請 — 許可が切れる2〜3か月前に更新を出します。ぎりぎりにしないこと。
- 通算4年の上限 — 更新は最大3回。この制度での滞在は通算4年までです。
日本の読者へ:まず前提の確認
このノマド居住許可は、EU・EEA・スイス以外の国籍の人(第三国国民)のための制度です。日本国籍の方はこの第三国国民にあたるので、対象になります。手続きで一番の壁になりやすいのが、収入証明に使う「銀行の残高・取引明細を英語で用意する」ことです。日本の銀行の明細は日本語なので、英語の明細を出してもらうか、翻訳を添える必要があります。スクリーンショットは不可で、銀行が正式に発行したPDFの明細でなければ受け付けられません。取引先や口座が日本にある場合は、更新の数か月前に、英語の明細をどう入手するかを銀行に確認しておくと安心です。
何が変わるのか
最初の申請は「マルタで暮らせること」の証明でした。マルタ国外のリモートの仕事や顧客、十分な収入、健康保険、住まい。更新でもこれらは引き続き必要ですが、最初の申請ではできなかった1つのテストが加わります。それが、次に説明する「5か月の滞在」です。つまり更新は、見たこともない書類より、この1年で静かに積み上がっているはずの証拠が問われます。マルタでの銀行の利用、賃貸契約、続いている収入です。1年目の過ごし方がマルタでリモートワークをする(ノマド居住許可)の記事のような生活だったなら、更新に必要なものの多くは、すでに口座の履歴の中にあります。
5か月ルール:何が数えられ、どう証明するか
ここが一番つまずくところです。更新するには、過去12か月のうち累計5か月、マルタに実際に滞在していたことを示す必要があります。大事なのは「累計」という言葉。連続している必要はありません。マルタを離れて旅行し、また戻ってきても、1年でおよそ5か月分の合計になっていれば大丈夫です。
証明には、マルタでの取引が載った銀行明細を使います。マルタでの日常の支払い(カード決済、現金の引き出し、公共料金など)が、あなたが実際にここにいたことを示します。海外で許可だけ持っていたのではない、という証拠です。ですから実際のコツは、マルタにいる間は現金や海外口座だけで暮らすのではなく、記録の残るカードで地元で支払うこと。そうすれば証拠は自然にたまっていきます。滞在の拠点をどこにするか迷っているなら、マルタ本島ではなくゴゾ島を拠点にするや、セントポールズベイが多くの長期滞在者に向く理由の記事が、それぞれの利点を整理しています。
収入の再証明:€32,400と€42,000の分かれ目
更新では、いまも収入基準を満たしていることを示します。ただし、どちらの基準かは、最初に承認された時期で決まります。最初の許可が2024年4月1日より前に承認されていれば、以前の年€32,400(約540万円)のままです。2024年4月1日以降に承認された人は、より高い年€42,000(約690万円)が適用されます。この「据え置き」は大切なポイントで、早い時期に申請した人が、更新でいきなり新しい高い金額に引き上げられることはありません。
証明としては、被雇用・自営業・フリーランスの人は、収入が入っていることを示す3か月分の銀行明細と、申請日から累計5か月以上、収入源が保証されていることの証拠を出します。つまり当局は、直近の実績と、収入が続く見込みの両方を見たいわけです。
書類チェックリスト:まず何をそろえるか
更新を始める前に、次のものを用意します。
- 1年のうち累計5か月分、マルタでの取引が載った銀行明細(滞在の証明)。
- 収入が入っていることを示す3か月分の銀行明細(収入の証明)。
- 申請日から累計5か月以上、収入源が保証されていることの証拠。
- 現在の賃貸契約など住まいの証明と、有効な健康保険。
- 1人€300の手数料。許可に載っている家族1人ごとにもかかることを忘れずに。
形式のルールで2つ、よくつまずきます。すべての書類は英語であること、または英訳を添えること。そして銀行明細は、銀行が正式に発行したもの(きちんとした明細で、スマホのスクリーンショットは不可)をPDFで出すこと。銀行アプリの画面キャプチャは受け付けられません。
タイミング:なぜ期限の2〜3か月前なのか
更新は、いまの許可が切れる2〜3か月前に出します。早ければいいという話ではなく、審査には時間がかかるため、いまの許可が切れる前に結果を受け取り、合法的な滞在に空白ができないようにするためです。最後の数週間まで放っておくと、更新の審査中に許可が切れてしまう恐れがあります。[VERIFY:以前の公式チェックリストは「最低45日前」としていましたが、現在の案内は2〜3か月前です。処理期間も情報源により30日と60営業日で食い違うため、公開前に公式ページで確認のこと。]自分の記憶に頼らず、3か月前にリマインダーを設定しておきましょう。
通算4年の上限:3回目の更新のあと
ノマド居住許可は、いつまでも続く制度ではありません。2024年4月1日から3回目の更新ができるようになり、通算の滞在期間の上限が3年から4年に延びました。ただし4年が天井です。3回目の更新のあとは、この許可をさらに延長することはできません。マルタが数年の拠点ではなく、もっと長い「住まい」になりつつあるなら、4年の節目は別の計画(在留資格の変更や別の居住ルート)を、期限が来る前に考えておくべき時期です。
よくある質問
更新するには、マルタに5か月連続で滞在しないといけませんか?
いいえ。数えるのは、過去12か月のうち累計でおよそ5か月です。連続している必要はありません。1年のあいだにマルタを出入りしても、実際に滞在した日数の合計がおよそ5か月になっていれば大丈夫です。大切なのは合計で、その期間にマルタでの取引が載った銀行明細で証明します。ですから、こちらにいる間は記録の残るカードで地元で支払っておきましょう。
ノマド居住許可は、ずっと更新し続けられますか?
いいえ。更新は最大3回までです。2024年4月の変更で3回目の更新が加わり、この制度での通算滞在は最長4年になりました。そのあとは、ノマド居住許可をさらに延長することはできません。マルタに4年を超えて滞在する予定なら、4年目が終わる前に、別の居住ルートへ移る必要があります。
更新すると収入基準は変わりますか?
最初の承認が2024年4月1日以降だった場合だけ変わります。それより前に承認された人は、更新でも以前の年€32,400(約540万円)のままです。2024年4月1日以降に承認された人は、より高い年€42,000(約690万円)が適用されます。ですから早い時期の許可保持者が、更新でいきなり新しい金額に上がることはありません。最初に承認されたときの基準を、そのまま証明し続けます。
5か月の滞在要件に届かなかったらどうなりますか?
[VERIFY] 公表された猶予期間はないため、一律のルールというより個別対応と考えるのが安全です。仕事や家庭の事情で長く海外にいて、累計5か月に届かないかもしれないと思う場合は、申請して結果を待つより、更新の時期が来る前にResidency Malta(居住庁)へ直接問い合わせるのが確実です。一般論に頼らず、自分の状況を当局に確認してください。