マルタの独立系ガイド
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マルタで日本・アジアの食材を買うには|長期滞在の実用ガイド

マルタに日本専門のスーパーはありませんが、味噌・米・抹茶を手に入れる方法は4つ。汎アジア系スーパーと、日本茶・抹茶の通販j-okini(35ユーロ以上で送料無料)まで、在住者が入手先をまとめました。

文:Ken(セントポールズベイ在住)公開日: 2026年8月8日

マルタで日本・アジアの食材を買う場所。日本専門のスーパーはないものの、Wenzhouの6店舗が味噌・豆腐・米などを扱い、サンジワンのGrab and GoとグジラのAsia Food Storeも選択肢になり、j-okiniは日本茶と抹茶を通販で(35ユーロ以上でマルタ送料無料)届けます。

マルタに、日本の食材だけを並べた専門スーパーはありません。ロンドンやデュッセルドルフにあるような日系スーパーは、今のところ見当たらないのです。でも実際は、業者一覧サイト(ディレクトリ)の情報よりずっとマシです。味噌・豆腐・米・醤油・海苔といった日本の基本食材なら、汎アジア系のスーパー数軒でそろいます。抹茶や日本茶、和食器なら、きちんと日本専門のオンラインショップが1つあります。長期滞在、とくに夏休みの語学留学だと、2〜3週間もすれば家の味が恋しくなるもの。この組み合わせで、恋しくなるものの多くはカバーできます。

この記事では、2026年7月時点で実際に営業している店だけを取り上げます。それぞれ何に向いているか、どこが弱いか、そして自分で運びたくないときの宅配の使い方まで、在住者の視点で整理します。

この記事の要点

  • 日本専門のスーパーはまだありません。 汎アジア系の店数軒と専門店1つを組み合わせて、日本の台所をそろえる形です。
  • Wenzhou Asian & Latin American Supermarket が最大手。2026年現在、マルタ本島とゴゾに6店舗。汎アジア系で、味噌・豆腐のコーナーに加え、米・調味料・冷凍食品がそろいます。
  • Grab and Go(サンジワン) は多くのガイドが見落とす新しめの店。毎日およそ午前9時〜午後9時の営業で、Wolt でも買えます。
  • Asia Food Store(グジラ) は営業中とされていますが、公式サイトは停止中(2026年7月24日時点で「Account Suspended」)。わざわざ行く前に、+356 7980 6416 に電話で確認を。
  • j-okini はマルタ唯一の日本専門店。2017年からのオンラインショップで、抹茶・日本茶・茶器・弁当箱に強く、マルタ国内は35ユーロ(約6,500円)以上で送料無料(2026年現在)。ただし食料品店ではありません。
  • 宅配は「絵に描いた餅」ではありません。 汎アジア系の店は Wolt で届き、j-okini は自社便で届けます。

まず結論:スーパーは1つもないけれど、選択肢は4つ

スマホで「マルタ 日本食材 店」と検索してたどり着いた人に、正直なところをお伝えします。マルタは小さな市場なので、大都市のような本格的な日系スーパーはありません。その代わり、現実的な選択肢が4つあります。たいていの長期滞在者は、このうち2〜3つを組み合わせて使っています。

  • Wenzhou Asian & Latin American Supermarket — 最大手。汎アジア系で、基本食材に強い。
  • Grab and Go(サンジワン)— 多くのガイドがまだ見落としている新しめの店。
  • Asia Food Store(グジラ)— もう1つの汎アジア系。ただし事前の電話確認がおすすめ(後述)。
  • j-okini — オンライン専門。きちんと日本のものを扱いますが、食料品というより茶・抹茶・和食器が中心。

いちばん大事なのは、「汎アジア(pan-Asian)」と「日本専門」の違いを押さえることです。スーパーは汎アジア系。フィリピン、タイ、韓国、中国、マレーシアの商品が並び、日本のものはその中に混ざっています。味噌、豆腐、短粒米、海苔、醤油くらいなら、そう苦労せず見つかります。ただ、日本で当たり前に買っていた品ぞろえ(お気に入りのふりかけ、地方の味噌、いつものカレールーなど)までは、期待しないほうがいいでしょう。

選択肢 場所 得意なもの 宅配
Wenzhou 6店舗(グジラ、モスタ、セントジュリアン、スリーマ、ブジッバ、ゴゾ島シュウキーヤ) 日常の汎アジア食材:米・醤油・味噌・豆腐・麺 Wolt(一部店舗)
Grab and Go サンジワン 汎アジア食材、スナック Wolt
Asia Food Store グジラ(要電話確認) 汎アジアの食材。まず営業確認を 店頭のみ
j-okini オンライン(マルタ) 日本茶・抹茶・茶器・弁当箱・ギフト 自社便、35ユーロ以上で無料

Wenzhou:6店舗と、棚にある「日本のもの」

まず知っておきたいのが Wenzhou Asian & Latin American Supermarket です。成長が速く、1〜2店舗だったのが、今ではマルタ本島とゴゾに6店舗。グジラ、モスタ、セントジュリアン、スリーマ、ブジッバ、そして2026年にできたゴゾ島シュウキーヤの1号店です。スリーマや港エリアに滞在するなら、グジラ店が便利。営業も長めで、およそ午前9時〜午後10時です(夜遅くに行くなら、前日に時間の確認を。変わることがあります)。

名前が、期待値の目安になります。ここはアジアとラテンアメリカのスーパーであって、日本専門ではありません。店の説明でも、輸入元はフィリピン、タイ、韓国、中国、マレーシア。日本は特に名指しされていません。それでも実際には、日本の基本はそろいます。味噌・豆腐の専用コーナーがあり、米、ソース・マリネ、海苔・豆腐加工品、そして冷凍(餃子、枝豆、ときどき冷凍魚)もそこそこ充実しています。味噌汁にご飯、炒め物といった普段の料理なら、Wenzhou でだいたい間に合います。ゴゾ島に滞在しているなら、新しいシュウキーヤ店のおかげで、醤油1本のために本島へフェリーで渡る必要もありません。

Asia Food Store(グジラ):まず電話を

Asia Food Store は、グジラの Triq Nazju Ellul 沿い、Wenzhou のグジラ店から数分のところにあります。独立系のディレクトリでは営業中とされ、汎アジアの品ぞろえ(タイ・中国・日本・フィリピン系のソース、麺、スナック、缶詰)。営業時間は月〜土が午前9時〜午後7時、日曜が午前9時〜午後4時とされています。

ここで正直な注意点を1つ。ふつうのディレクトリには載っていない話です。この店の公式サイト(asiafoodstoremalta.com)は、2026年7月24日に確認した時点で「Account Suspended(アカウント停止中)」と表示されました。サイトが止まっている=閉店、とはかぎりません。実店舗はいまもディレクトリや Facebook に載っています。ただ、ネットでの下見や注文はできないということ。そして、わざわざ足を運ぶ前に +356 7980 6416 に電話で確認したほうがいい、ということです。「たぶん開いているが、念のため確かめたい店」くらいに考えておきましょう。

Grab and Go(サンジワン):多くのガイドが見落とす店

Grab and Go は、古い「マルタ アジア食材」系の記事が見落としがちな店です。新しめで、2020年からの営業。サンジワンの Triq Carmen Mallia にあり、営業時間も長め、毎日およそ午前9時〜午後9時です。レビューでは、清潔で運営がしっかりしている点が評価されています。このジャンルでは当たり前とは限らないので、これは安心材料。品ぞろえは他と同じく汎アジア系で、米・麺・ソース・スナックの補充先として十分です。

実用的な注意を2つ。1つ目、サンジワンは内陸の町なので、近くに住んでいないならどう行くかを考えておきましょう。車ならさっと寄れますが、徒歩だと少し大変です。2つ目、Grab and Go は Wolt に載っているので、そもそも出かけずに宅配で買うこともできます(詳しくは後述)。

j-okini:マルタ唯一の日本専門店(しかも届く)

恋しいのが「日本のもの」そのもの、つまり良い抹茶、ちゃんとした茶葉、いい丼ぶりや弁当箱なら、答えは j-okini です。どのディレクトリにも出てこない選択肢です。2017年から、日本の商品だけを扱うマルタ拠点のオンラインショップとして続いています。中心はお茶。京都・宇治で育てて石臼で挽いた抹茶を、空輸でマルタに届けています。煎茶、ほうじ茶、玄米茶も。そのまわりに、茶器、包丁、和食器、お香、風呂敷、ギフト品が並びます。

ただ、期待値は正しく設定してください。j-okini は専門店であって、食料品店ではありません。ここで日々の食料品の買い出しはできません。味噌も米も醤油もないのです。その代わり、汎アジア系スーパーにはできないことをやってくれます。本物の、質の高い日本茶と和食器を、家まで届けてくれる。マルタ国内なら35ユーロ以上で送料無料(2026年現在)。抹茶1箱と茶碗1つで、すぐ届く金額です。米や味噌は現地で買えるけれど、本物の宇治抹茶だけは手に入らない。そんな日本の在住者にとって、ここが最後のピースを埋めてくれます。

宅配で受け取る、そして長期滞在の裏ワザ

どの店も、必ずしも自分で足を運ぶ必要はありません。汎アジア系の3店はすべて Wolt で買えます。Wenzhou(グジラ店・モスタ店)と Grab and Go は Wolt に店舗ページがあるので、テイクアウトと同じ感覚で、30分ほどで届きます。j-okini は自社便で、マルタ国内は35ユーロ以上で送料無料。つまりここでは「宅配で買う」が現実的な選択肢です。車がなくて、米やボトルをバスで持ち帰りたくないときにも助かりますし、帰りだけBolt や eCabs を呼ぶ手もあります。

長期滞在なら、あと2つ知っておくと得です。1つ目、海外の日本専門店から取り寄せるなら、「どこから発送されるか」に注意。フランス拠点の Nishikidori のような店はEU全域に発送していて、これはEU域内の配送なので、届くときに関税で驚くことはありません。ただし日本から直接取り寄せると、荷物が届くときに輸入VATや関税がかかることがあります。2つ目、多くの長期滞在者が実践している地味な裏ワザ。どうしても代えがきかないものだけ、つまりお気に入りの味噌、いつものふりかけ、いつものカレールーは、日本からの飛行機でスーツケースに入れて持ち込むこと。基本は現地で、こだわりはカバンで、というわけです。

最後に、安心材料を1つ。これらの店で買い物をするのに、マルタ語も特別な単語も要りません。スタッフは外国人客に慣れていて、カウンターでは英語がそのまま通じます。「米酢はどこですか」と聞くのも、まったく問題ありません。そして、この分野は動きが速いです。Wenzhou はつい最近6店舗目を出し、あるライバル店のサイトは止まってしまいました。だからこそ、わざわざ出かける前に、その店が開いているかをさっと確認しておくと安心です。

よくある質問

マルタに日本食材の専門スーパーはありますか?

今のところありません。大都市にあるような日系スーパーは、マルタにはまだないのです。あるのは、日本の基本食材(味噌・豆腐・米など)をタイ・中国・韓国の商品と一緒に置く、汎アジア系のスーパー数軒(Wenzhou、Grab and Go、Asia Food Store)。そして日本茶・抹茶・和食器を扱うオンライン専門店 j-okini です。合わせれば、日常の多くはカバーできます。

マルタで味噌・醤油・日本の米はどこで買えますか?

汎アジア系のスーパーならどこでも置いています。Wenzhou は味噌・豆腐の専用コーナーがあり、米や調味料も6店舗でそろいます。サンジワンの Grab and Go も同じような品ぞろえです。ただし日本専門ではなく汎アジア系なので、基本はそろっても、特定の日本ブランドの幅までは期待しないほうがいいでしょう。店頭でも Wolt でも買えます。

マルタでアジア食材の宅配はできますか?

できます。Wenzhou(グジラ店・モスタ店)とサンジワンの Grab and Go は Wolt に店舗ページがあり、テイクアウトのように30分ほどで届きます。日本専門のオンラインショップ j-okini は自社便で、マルタ国内は35ユーロ以上で送料無料です(2026年現在)。車やバスがなくても、日本の台所をそろえられます。

マルタで抹茶はどこで買えますか?

本格的な抹茶なら、オンラインの j-okini(j-okini.com)がいちばんです。京都・宇治で育てて石臼で挽いた抹茶を、空輸でマルタに届けています。35ユーロ以上で送料無料。汎アジア系スーパーにも料理用の緑茶はときどきありますが、抹茶と、それを点てる茶碗や茶筅までそろえるなら、専門店の j-okini が確実です。 ---