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マルタの記録的猛暑(2026年7月)|8月の旅行はまだ大丈夫?暑さの乗り切り方

マルタは7月に43.3°Cの記録的猛暑を観測。でも今は少し落ち着き、8月の旅行は十分に楽しめます。記録の中身、停電とホテルの冷房、そして暑さの乗り切り方を、在住者が正直に解説します。

文:Ken(セントポールズベイ在住)公開日: 2026年8月8日

猛暑のマルタを旅する心得。日中11〜16時は日ざしを避け、のどが渇く前に水を飲み、予約前に冷房を確認し、水は半分以上が淡水化で安全、8月中も暑さの波が続くので予報を確認。

結論からお伝えします。夏休みの8月にマルタ旅行(語学留学や観光)を予約しているなら、キャンセルの必要はありません。今からでも十分に楽しめます。ニュースをにぎわせた記録的な暑さは、7月18日から23日ごろまでの短い期間のことで、その後は落ち着いてきました。ただし、準備は必要です。マルタの8月は本当に暑く、今年は地中海全体がいつもより暑くなっているからです。

この記事は、航空券や語学学校をすでに予約していて、心配なニュースを目にしたばかりの方に向けて書いています。実際に何が起きたのかを、具体的な日付と数字で見ていきます。そして、今も同じように暑いのか、停電はホテルの冷房にどう関わるのか、どうすれば快適に過ごせるのかを整理します。暑さ以外の不安があれば、マルタは安全かという記事も合わせてどうぞ。暑さについての結論はシンプルです。行きましょう。ただし、備えて行きましょう。

この記事の要点(2026年8月2日時点)

  • 記録: マルタは2026年7月18日に43.3°Cを記録しました。7月として観測史上いちばん暑い日で、1999年8月の全国記録43.8°Cにあと0.5°Cまで迫りました。
  • 記録的な連続: 42°C以上の日が3日連続。この強さの連続としては過去最長です。気象局は最高レベルの熱波警報「レッド・ウォーニング」を出しました。
  • 今は落ち着きました。 8月上旬時点で、気象局の予報は最高34〜36°C、体感で最大38°Cほど。警報も一段下の「イエロー」で、少なくとも8月第1週までは続く見込みです。暑いですが、マルタの真夏としてはいつもの範囲です。
  • 停電は、記録的な電力需要(700MW超。2023年の記録663MWを上回る水準)とともに起き、少なくとも16の地区で短時間発生しました。その後、送電網は落ち着いています。
  • これは地中海全体を覆う「ヒートドーム」によるもので、マルタ特有の問題ではありません。8月中も短い暑さの波は何度か来ると考えておきましょう。
  • 飲み水の心配はいりません。 マルタの水の半分以上は海水の淡水化でつくられています。

7月に実際に起きたこと

2026年7月18日(土)、気温は43.3°Cに達しました。7月としては観測史上いちばん暑い日で、1999年8月の全国記録43.8°Cにあと0.5°Cというところまで来ました。しかも、1日だけの突発的な暑さではありません。42°C以上の日が3日続き、この強さでは過去最長の連続記録になりました。これまでの7月の記録42.7°C(直近では2023年7月に並んだ数字)を上回っています。気象局は、熱波警報の最高レベルにあたる「レッド・ウォーニング」を発表しました。

どう見ても本格的な猛暑で、ニュースが大げさだったわけではありません。ただ、旅行者にとって大切なのは、これがおよそ7月18日から23日という限られた期間の出来事だったという点です。夏じゅうずっとこの暑さが続くわけではありません。

今も同じくらい暑い?

いいえ。7日間続いた熱波は7月23日ごろに収まり、気温は真夏として普通のレベルまで下がりました。8月上旬時点で、気象局の予報は最高34〜36°C、体感で最大38°Cほど。警報も「イエロー」で、7月中旬の「レッド」より2段階低い水準です。少なくとも8月第1週までは、この状態が続く見込みです。

7月のピーク(18〜23日) 今(8月上旬)
日中の最高気温 最高43.3°C(記録) 約34〜36°C(夏として普通)
体感 危険なレベル 最大約38°C
気象警報 レッド(最高レベル) イエロー(1段下)
停電 短時間・地域限定の集中 送電網は安定

イメージしやすく言うと、34〜36°Cは日本の真夏の猛暑日と同じくらいです。記録を更新するような危険な暑さとは違います。マルタが毎年ふつうに越えている夏の暑さです。今年は地中海全体に「ヒートドーム」と呼ばれる高気圧が居座っているため、8月も短い暑さの波は何度か来そうです。ただ、これは地域全体のパターンで、マルタだけの問題ではありません。どうしても暑さが苦手で日程に融通がきくなら、11月〜3月の静かなオフシーズンのマルタは、まったく別の、穏やかな旅先になります。とはいえ、8月に行くと決まっているなら、暑さを恐れるより、暑さに合わせて計画するのが正解です。

停電:ホテルの冷房は心配?

いちばん不安をあおったのは「停電」のニュースでしょう。だから、何が原因だったのかをはっきりさせておきます。ピーク時、島じゅうでエアコンがフル稼働し、電力需要は700MWを超える新記録に達しました。2023年の記録663MWを大きく上回る数字です。国営電力会社エネマルタは、発電能力そのものは足りていたと明言しています。停電の原因は電力不足ではなく、暑さと需要が地下ケーブルや配電網に負担をかけたことでした。故障は複数年の送電網投資計画のなかで修理され、政府は影響を受けた家庭や事業者への補償を約束しました。

旅行者にとっては、むしろ安心できる話です。停電は短時間で、地域限定でした。島全体が同時に止まったわけではなく、特定の通りや地区で一時的に起きたものです。しかも7月20〜22日の需要ピークに集中していて、その後、送電網は落ち着いています。大きめのホテルは電力供給がしっかりしていて、予備電源を備えていることも多いです。やるべきことはシンプルで、冷房がきちんと効くと確認できる宿を選ぶこと。そして予約のときに、万一の停電時にどうなるかを聞いておくことです。避ける理由ではなく、確認すべき項目のひとつだと考えてください。

暑さの乗り切り方:公式アドバイス

マルタの保健当局は「Beat the Heat(暑さに負けない)」というキャンペーンを行っています。その内容はシンプルで、そのまま役に立ちます。

  • 午前11時から午後4時は、直射日光を避ける。 暑さが本当に体にこたえる時間帯です。
  • のどが渇く前に水を飲む。 水のボトルを持ち歩きましょう。
  • 弱い立場の人を気づかう。 年配の方、小さな子ども、持病のある人など。7月のピーク時には、当局が暑さをしのぐための「クーリングセンター」も開設しました。[要確認:クーリングセンターの記述は、リサーチ資料になくニュース報道から補った情報です。]

旅行の予定も、これで自然に組み立てられます。観光や屋外の活動は、朝か夕方の涼しい時間に。日中のいちばん暑い時間は、屋内の予定にあてましょう。ゆっくりランチ、美術館、あるいは地元の人のようにお昼寝(シエスタ)もいいですね。本格的に歩きたいなら、ディングリ断崖とヴィクトリア・ラインマルタのトレイルランニングの記事も、夏について同じことを言っています。歩くなら早朝に、水は1人2〜3リットル持って、無理なら涼しい季節に回す。そして日中に街を歩いて横断するより、冷房の効いたBoltやeCabsを使うほうが賢いことも多いです。

ホテルか、自炊アパートか:冷房は予約前に確認

8月の滞在を快適にするいちばんのカギは、冷房です。だから「あとで考えること」ではなく、宿選びの条件にしてください。ホテルなら、セントラル方式の冷房が標準で、おおむね安定しています。大きめのホテルでは、予備電源があるかを聞いておくと、より安心です。自炊アパートは品質の差がとても大きく、ここで失敗する人が多いところです。

部屋を予約する前に、3つ確認しましょう。冷房が寝室にあるか(リビングに1台だけ、ではないか)。料金に含まれているか(高い追加メーター課金ではないか)。そして新しくてきちんと効くか。ホストにこの3点をずばり質問するメッセージを送れば、多くのことがわかります。写真がどれだけよく見えても、冷房が弱かったり割高だったりする部屋は、8月の猛暑では本当につらいです。

海、日陰、涼み方

この暑さでは、海がいちばんの味方です。今の時期の海はあたたかく、気持ちよく入れます。泳ぐなら朝か夕方にして、いちばん強い日ざしを避けましょう。日中は日陰か、パラソルとサンベッドのあるビーチクラブで過ごすのがおすすめです。日焼け止めは「必要かな」と思うよりずっとこまめに塗り直してください。有名なコミノ島のブルーラグーンを予定しているなら、朝いちばんに行きましょう。いちばんの暑さと混雑の両方を避けられます。出かける前に、2026年のブルーラグーン入場ルールも確認しておくと安心です。どこへ行っても、水分補給は忘れずに。マルタの水は半分以上が海水の淡水化なので、水道水もボトルの水も不足の心配はありません。

よくある質問

2026年8月、マルタは暑すぎて旅行に向きませんか?

いいえ。暑さに合わせて計画すれば、8月の旅行は十分に楽しめます。7月中旬の43.3°Cという記録的な暑さはもう過ぎ、8月上旬の34〜36°Cはマルタの夏として普通の範囲です。午前11時から午後4時は日ざしを避け、こまめに水を飲み、冷房のしっかり効く宿を選び、屋外の観光は朝と夕方に。短い暑さの波はまた来るので、旅行の日程に合わせて気象局の予報を確認してください。

2026年7月、マルタで停電が起きたのはなぜですか?

記録的な暑さで島じゅうのエアコンがフル稼働し、電力需要が700MWを超える新記録(2023年のピーク663MWを大きく上回る水準)に達したためです。国営電力会社エネマルタによると、発電能力そのものは足りていました。停電は電力不足ではなく、暑さと需要が地下ケーブルや配電網に負担をかけて起きたものです。故障は修理され、補償も約束され、その後、送電網は落ち着いています。8月の旅行で広域停電が当たり前に起きるわけではありません。

マルタの史上最高気温は何度ですか?

マルタの史上最高は、1999年8月に記録した43.8°Cです。2026年7月18日の43.3°Cは、それにあと0.5°Cと迫り、7月としては新記録になりました(これまでの7月の記録は42.7°C)。さらに2026年7月は、42°C以上の日が3日連続。この強さの連続としては観測史上最長で、これが「レッド・ウォーニング」につながりました。

マルタのホテルの冷房は信頼できますか?

基本的には信頼できます。マルタのホテルはセントラル方式の冷房が標準で、おおむね安定しています。大きめの宿は、停電に備えた予備電源をもつことも多いです。差が出やすいのは自炊アパートのほうなので、予約前に確認しましょう。冷房が寝室まで届くか、料金に含まれているか(追加課金ではないか)、そして本物の猛暑に耐えられる新しさか。迷ったら、ホストに直接メッセージで聞くのがいちばんです。 ---