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マルタのビーチはバスで行ける? 路線番号の早見表

マルタのビーチへバスで行く方法を路線番号で整理しました。ゴールデンベイは44番、メリーハ湾は41・42番。夏の運賃は2.5ユーロ(約460円)。ネットでよく見るX1は2025年4月に廃止済みです。2026年7月現在。

文:Ken(セントポールズベイ在住)公開日: 2026年8月11日

ヴァレッタから44番のバスで約50分、ゴールデンベイとアイン・トゥフィーハへ。ネットでよく見るX1は2025年4月に廃止され、X300に置き換わりました。

結論から言えば、マルタのいいビーチはほぼバスで行けます。しかも覚える番号は少ない。ゴールデンベイとアイン・トゥフィーハは44番、メリーハ湾は41番か42番、パラダイスベイは101番。これだけです。

ただし、ビーチ紹介の記事はたいてい肝心なことを書いていません。降りた場所が砂浜なのか、それとも砂浜の200段上なのか。日陰ゼロの1キロ手前なのか。

もうひとつ。多くのサイトが今も勧めている路線番号は、2025年4月にすでに廃止されています。

この記事の要点

  • 夏の片道運賃は2.5ユーロ(約460円)。現金・タッチ決済のカード・スマホで、乗るときに運転手さんに支払います。冬は2ユーロ。冬料金は2026年6月13日で終了しました。
  • 切符は2時間有効。その間の乗り継ぎは無料です。切符を提示できない、またはカードをタッチしていないと50ユーロの罰金。
  • X1はもうありません。 2025年4月20日に廃止されました。ヴァレッタとチェルケウア(ゴゾ行きフェリー乗り場)を結ぶ役割は、今はX300が担っています。
  • 223番・225番(ブジッバ/スリーマ発、アイン・トゥフィーハ行き)が、2026年の夏ダイヤで1時間に1本から20分間隔に増便されました。
  • 季節限定のビーチ延伸運行は2026年5月30日に再開。 アーディラ(メリーハ湾)、イムジェイナ、ブルーグロット、ゴゾ島のラムラ湾へ。アルミエ行きの49番は週末に1時間に1本。
  • 1週間のビーチ通い、実はExploreカードが最安とはかぎりません。 計算は記事の最後に。

早見表

ビーチ ヴァレッタから 所要時間の目安 注意点
ゴールデンベイ 44番 約50分 なし。バス停から砂浜まで数分
アイン・トゥフィーハ 44番(同じバス停) 約50分 約200段の階段を下りて、帰りは上る
メリーハ湾(アーディラ) 41・42番 約60分 なし。ビーチ沿いの道にバス停
パラダイスベイ 41・42・X300でチェルケウアへ 約70分 約1kmの徒歩+長い急階段
パラダイスベイ(こちらが楽) メリーハ中心部から101番 湾を見下ろす駐車場まで直行
セント・ピーターズ・プール 81・85番でマルサシュロックへ 約30分 日陰なしの約3km。または水上タクシー10ユーロ
アイン・ラプシ 109・109A番 最寄りのバス停から約1.8km

この所要時間は路線データから拾ったものです。マルタの公共交通(MPT)が公式に出しているのは時刻表であって、「何分で着くか」ではありません。目安として使ってください。8月は北向きの道が混むので、少し多めに見ておくと安心です。

ネット上でいちばん多い間違い

Malta Uncoveredというサイトがあります。マルタのビーチをいちばん丁寧に書いている英語サイトで、車なしで行こうとして検索すると、まずここのパラダイスベイのページに行き着きます。そこにはこう書いてあります。「ヴァレッタから41番・42番・X1番のバスに乗りましょう」

3つのうち2つは正しい。

X1は存在しません。MPTは2025年4月20日にX1・X2・X3・X4を廃止し、X1の役割をX300・X299・208・TD1の4路線に振り分けました。ビーチに行く人に関係あるのは1つだけです。X300が今、チェルケウア発、マルファ、メリーハ、セント・ポールズ・ベイを通り、そこからコーストロードを走ってムシダ、フロリアーナ経由でヴァレッタへ、というルートを走っています。41番・42番はビルキルカラやモスタの街中をのろのろ抜けていきますが、X300は海沿いを走るぶん速い。北へ行くならこちらです。

問題のページの最終更新は2023年6月。廃止の10か月前です。嘘をついているわけではなく、誰も直しに戻らなかっただけ。ビーチ記事に特有の落とし穴だと思います。景色は古くならないので、交通の段落だけが取り残される。

ですので、路線番号はtallinjaアプリで必ず確認してから動いてください。この記事の番号も含めて、です。

ゴールデンベイとアイン・トゥフィーハ:44番、そして階段

これはMPT自身が答えてくれています。公式サイトのアイン・トゥフィーハのページには「ヴァレッタのターミナルからの行き方」という項目があり、答えはこの一行だけ。「44番のバスでゴールデンベイへ」

ヴァレッタのターミナルから1本。降りれば砂浜まで数分です。ブジッバからなら223番、スリーマからなら225番、メリーハからなら101番。

しかもこの2路線、数週間前に便利になりました。2026年6月12日発表の夏ダイヤで、223番と225番が1時間に1本から20分間隔に増えています。ブジッバやスリーマに滞在する語学学校の生徒さんは多いと思いますが、その方たちにとっては今年いちばん大きい改善です。まだ1か月ちょっとしか経っていません。

そして、MPTのページがひとことも触れていない落とし穴。

ゴールデンベイとアイン・トゥフィーハは隣同士で、44番はどちらにも使えます。でも、同じ道のりではありません。ゴールデンベイの砂浜は、ゆるい坂の下。アイン・トゥフィーハの砂浜は、約200段の階段の下です。日陰はありません。上りきったところに水も売っていません。[VERIFY:段数は資料によってばらばらで、186段・187段・200段のいずれも見かけます。決定的な出典はありません。]

朝10時に下りるぶんには何ということもない階段です。きついのは帰りのほう。8月の午後4時、一日陽に当たったあとにこれを上ります。想像より効きます。

膝に不安のある方、ベビーカーの方は、素直にゴールデンベイへ。アイン・トゥフィーハは崖の上から眺めるのがいちばん美しい、というのも本当のことです。

バスが「途中まで」しか行かないビーチ

有名なのに、まともなバス停がないビーチが2つあります。

セント・ピーターズ・プール。 ヴァレッタから81番か85番でマルサシュロックまで約30分。そこから約3km、徒歩30〜35分。日陰はほぼありません。

現実的な答えは、マルサシュロックの港から出ている水上タクシーです。往復ひとり約10ユーロ(約1,850円)、片道20分ほど。港沿いの小さなスタンドでチケットを買います。何がいいかというと、購入時に「何時に迎えに来てもらうか」を自分で決められること。夕方5時に岩の上で船を待ち続ける、ということになりません。

せっかくマルサシュロックまで行くなら、ここは地元の人が実際に食べに来る場所でもあります。[VERIFY:料金と所要時間は旅行ガイド由来で、運航業者が公表している料金表ではありません。]

アイン・ラプシ。 探すべきは109番と109A番ですが、最寄りのバス停から水辺まで、まだ約1.8km・徒歩25分あります。[VERIFY:MPTの2026年5月29日の季節運行のお知らせに挙がっているのはアーディラ、イムジェイナ、ブルーグロット、ラムラ湾で、アイン・ラプシの名前はありません。出発前にアプリで確認を。]

ビーチ計画のうち2〜3日がこういう形になるなら、計算が変わってきます。そのあたりはマルタでレンタカーは必要?にまとめました。借りると決めたなら、まず左側通行と国際免許の記事を読んでからにしてください。

北の終点まで行くならもうひとつ。チェルケウアはゴゾ島行きフェリーの乗り場であり、コミノ島ブルーラグーン行きの船が出る場所でもあります。41番・42番・X300は、その3つすべてに行けます。ビーチの日と離島の日は、同じバスなのです。

運賃と、あまり知られていないカードの話

夏の片道は2.5ユーロ(約460円)。2時間有効で、その間の乗り継ぎは無料です。ここは地味に効きます。スリーマからゴールデンベイへ乗り換えて行っても、時間内に乗り継げば運賃は1回分のままです。

問題はカードのほう。MPTの公式ページ自体がわかりにくいのですが、次の2つはどちらも現役です。

  • Explore Adult – 7 Day、25ユーロ(約4,600円)。7日間、昼の路線と夜の路線が乗り放題。一部の特別路線も対象です。tallinja Direct(TD)は対象外。購入できるのは営業所のみ。
  • Explore Flex、7日間、27ユーロ(約5,000円)。バスの範囲は同じで、Airport Direct(空港直行バス)が付きます。営業所、券売機、提携店、tallinjaアプリのどこでも買え、チャージすればヴァレッタのフェリーにも使えます。

差額の2ユーロは、空港バス代と「どこでも買える」という便利さの代金です。それは納得できます。

腑に落ちないのは、公式の運賃ページの上部に大きく並ぶ4つの価格タイルに、27ユーロのFlexしか載っていないこと。安いほうの25ユーロのカードは、下のほうの本文の中にひっそり書かれていて、しかも営業所まで足を運ばないと買えません。

そして、あまり知られていないカードがこれです。12 Single Day Journeys、19ユーロ(約3,500円)。12回分の乗車が入っていて、1回あたり約1.58ユーロ。初回利用から6か月有効。そしてここが大事なのですが、複数人で分け合えます。

実際のビーチ週間で計算してみましょう。ビーチ1往復は2回分です。25ユーロのExploreカードの損益分岐点は10回、つまり7日間で5往復。でも実際に5往復する人は少数派です。片道50分のバスに毎日乗ると、3〜4回くらいで「今日はいいかな」となる。

2人で3日ずつビーチに行くなら、合計12回。19ユーロのカード1枚で2人ぶん足ります。 Exploreカードを2枚買えば50ユーロです。Exploreカードが勝つのは、1人で毎日みっちり乗る場合か、夜行路線を使いたい場合くらいでしょう。

夏休みに2〜3週間、という日本からの滞在なら、まず19ユーロのカードを1枚買って、足りなくなったら足す。これがいちばん無駄が出ません。

よくある質問

ヴァレッタからゴールデンベイまで、バスで行けますか?

行けます。ヴァレッタのターミナルから44番です。MPTの公式サイトのアイン・トゥフィーハのページが、まさにその一行で答えています。所要時間は約50分、バス停から砂浜までは数分歩くだけ。ブジッバからは223番、スリーマからは225番。この2路線は2026年の夏、1時間に1本から20分間隔に増便されました。

車なしでパラダイスベイに行くには?

楽なのはメリーハ中心部から101番。湾を見下ろす駐車場まで直接連れて行ってくれます。ヴァレッタからの41番・42番、またはX300だと、チェルケウアのパラダイスベイ・ホテル付近で降りることになり、そこから炎天下を約1km歩きます。どちらの行き方でも、最後に長くて急な階段を下ります。

セント・ピーターズ・プールに行くバスはありますか?

実質ありません。使えるいちばん近いバス停はマルサシュロックで、ヴァレッタから81番か85番で約30分。そこから水辺まで約3km、しかも日陰がほとんどない道を歩くことになります。多くの人はマルサシュロックの港から水上タクシーを使います。往復ひとり約10ユーロ、片道20分ほどで、迎えの時間は自分で指定できます。

バスに乗らなくても泳げるビーチはありますか?

スリーマやセント・ジュリアンズに滞在しているなら、海沿いの岩場が宿から歩いてすぐです。砂浜ではありませんが、はしごで澄んだ深い海にそのまま入れます。地元の人が平日の夕方に泳いでいるのは、まさにこういう場所。ただし砂浜がいいならバスは必要です。この一帯に砂浜はありません。 ---