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マルタ旅行のベストシーズンは9〜11月。夏より快適な「ショルダーシーズン」の楽しみ方
マルタ旅行のベストシーズンは、実は9〜11月。海は9月でも約25℃で泳げて、人出は8月より約16%少なめ。10月3日にはヴァレッタのノッテ・ビアンカも。夏休み明けに狙いたい理由を、月ごとに解説します。

日程に融通がきくなら、マルタ旅行のベストシーズンは7月や8月ではありません。多くのガイドが見落とす、9月から11月の「ショルダーシーズン」です。海はまだ十分泳げる暖かさで、夏の混雑と料金は落ち着き、それでいてヴィクトリー・デーのボートレースやノッテ・ビアンカといった本物のイベントが続きます。日本の蒸し暑い9月から抜け出してくると、この時期のマルタは「いいとこ取り」に感じられるはずです。月ごとに、その理由と旅の組み立て方を見ていきましょう。
この記事の要点
- 海は秋でも泳げます。 9月は約25〜26℃、10月は約23〜24℃から20〜21℃へ、11月は約20〜22℃。
- 人出は8月より少なめ。 2025年の入国者数は、8月の470,643人に対し、9月は393,848人(約16%減)、10月は417,103人(約11%減)。
- 料金も下がるとされます。 ホテルや航空券は、ヨーロッパの学校が休み明けになる9月中旬から、8月より15〜35%安くなると各所で言われています。[VERIFY]
- 本物の日付イベント。 9月8日(火)のヴィクトリー・デーとグランド・ハーバー・レガッタ、10月3日(土)のヴァレッタのノッテ・ビアンカ。
- 旬の食。 ランプーキ(シイラ)は8月15日から12月末までが漁期で、9月がいちばんおいしい。9月はぶどうの収穫期でもあります。
- 自然も再開。 マルタ有数の野鳥湿地、アディーラ自然保護区が、秋の渡りに合わせて9月に再開します。
なぜ9〜11月が夏に勝るのか
マルタの夏は、暑さも人出も料金も、いちばん高い時期がぴったり重なります。2025年8月の入国者数は470,643人で、一年でいちばんの混雑でした。9月にはこれが393,848人まで下がります。同じビーチや城壁を歩く人が、約16%少なくなる計算です。10月も417,103人で、8月より約11%静か。それでいて見どころは十分に開いています。人が減れば、有名スポットの行列は短くなり、レストランの席は取りやすく、ヴァレッタの街もゆっくり歩けます。
天気は、心配とは逆の方向に動きます。海は空気より遅れて冷えるので、秋になってもしばらくは気持ちよく泳げます。そして真夏の厳しい暑さもやわらぎます。2026年7月、マルタは43.3℃を記録しました。ショルダーシーズンは、その暑さを、街や海岸を歩くのにちょうどよい陽気に置き換えてくれます。暑さが気になる方は、2026年の記録的な猛暑の記事が、そのまま比較になります。料金も人出と一緒に下がります。ヨーロッパの学校が休み明けになる9月中旬から、ホテルや航空券は8月より15〜35%安くなると各所で言われています。[VERIFY]
9月:まだ夏の海、ヴィクトリー・デーとレガッタ、そして最後のフェスタ
9月は、ベストシーズンの中でもとくにおすすめの月です。海は一年で泳ぐのにいちばん暖かく、約25〜26℃。日中の最高気温も27℃前後で、暑いけれど、もう厳しくはありません。日本の夏休みが終わり、新学期が始まるころ。旅行者がぐっと減るこのタイミングこそ、マルタが狙い目になります。
イベントも多い月です。9月8日(火)はヴィクトリー・デーという祝日で、これに合わせてグランド・ハーバー・レガッタが開かれます。港町どうしのチームが、フォート・セント・アンジェロの下の決められたコースで、伝統的な木造ボートを漕いで競います。見物はヴァレッタの城壁から無料です。同じ日には、セングレア、メリーハ、ナシャル、ゴゾ島のシャーラで、村のお祭り(フェスタ)もあります。どこで見て、何を見ているのかは、グランド・ハーバー・レガッタの記事でくわしく紹介しています。
食べ物では、ランプーキ(シイラ、英語ではmahi-mahi)の季節。漁期は8月15日から12月末までで、今がいちばんおいしい時期です。メニューのあちこちで見かけ、伝統料理のランプーキ・パイによく使われます。9月はぶどうの収穫期でもあります。お祭りではありませんが、マルタの小さなワイン造りがいちばん動く時期で、ワイナリー巡りとワインの試飲にちょうどいい季節です。(有名なデリカータのワイン祭りは、秋ではなく8月の開催なので、念のため。)
10月:ノッテ・ビアンカ、黄金色の光、まだ泳げる海
10月は、9月の良さを多く残しつつ、少し落ち着いた雰囲気が加わります。海はまだ泳げる暖かさで、月の初めは約23〜24℃、終わりごろに20〜21℃まで下がります。日中の最高気温は25℃前後で、一日じゅう歩き回るのにぴったりです。
この月の目玉は、10月3日(土)のノッテ・ビアンカ。ヴァレッタで開かれる、入場無料の一夜限りのアートの祭典です。通りや広場、教会、宮殿、博物館が舞台になり、コンサートやパフォーマンスが続き、カフェも夜遅くまで開いています。10月の光は夏のギラギラより低くやわらかく、ヴァレッタやムディーナのはちみつ色の石をきれいに見せてくれます。写真好きにはうれしい季節です。野鳥観察にもいい時期。秋の渡りが本番を迎え、夏の間は閉まっていて9月に再開したばかりのアディーラ自然保護区(メリーハ近く)は、入場無料で、約140種の鳥が立ち寄ります。人出は8月よりまだ少なめですが、10月は観光が伸びている月なので、けっしてがらがらではありません。
11月:静かな終わりの季節
11月は3つの中でいちばん静かで、季節の変わり目を素直に感じられる月です。海は約20〜22℃まで冷え、泳げなくはないものの、ビーチ中心の旅はこのあたりで一区切り。日中の最高気温は20℃前後で、歩くにはちょうどよい穏やかさです。
大事なものはたいてい開いています。ヴァレッタやムディーナ、史跡や博物館、レストラン、そしてぐっと静かになったゴゾ島。落ち着いた観光や、涼しくなってからのハイキングに向く月です。ランプーキも12月末まで、まだメニューに並びます。一方で店じまいに向かうのは、ビーチクラブやリドの季節。コミノ島やゴゾ島の一部のボート便も、客が減って本数が細っていきます。11月は、本格的なオフシーズンへの橋渡し。冬の旅が気になるなら、オフシーズンのマルタが、何が安くなり何が閉まるのかをまとめています。
マルタの月別ガイド:海・気温・混雑
| 月 | 海水温 | 日中の最高気温 | 8月との混雑差 | 見どころ |
|---|---|---|---|---|
| 9月 | 約25〜26℃ | 約27℃ | 約16%少ない | 一年で泳ぐのにいちばん暖かい海、レガッタ、ランプーキ、収穫期 |
| 10月 | 約23〜24℃、月末に約20〜21℃へ | 約25℃ | 約11%少ない | ノッテ・ビアンカ、黄金色の光、野鳥観察 |
| 11月 | 約20〜22℃ | 約20℃ | 3つの中でいちばん静か | 静かな街、静かなゴゾ島、涼しいハイキング |
ショルダーシーズンの旅を組み立てる
秋の一週間は、暖かい海が残るうちに楽しみつつ、混雑がないほうがきれいに見える名所を組み合わせるのがコツです。街歩きの拠点はヴァレッタ周辺が便利。ノッテ・ビアンカやグランド・ハーバーに近く、島内バスの主要路線もここが起点です。ムディーナ(城壁に囲まれた「静寂の街」)は、日帰り客が引けた夕方や早朝に。低い光がいちばん美しい時間です。ビーチは、北西部のゴールデンベイがショルダーシーズンでも泳げて、気持ちのいい海岸ウォークの起点になります(マッジストラルとゴールデンベイの散歩道を参照)。そのあとはゴゾ島へ渡って、ゆっくり一日。塩田と荒々しい海岸で知られるドゥエイラは、夏のボートが減ったこの時期がいちばん雰囲気があります(くわしくはドゥエイラの塩田へ)。
ひとつ実用的な注意を。マルタの移動は路線バスとゴゾ行きフェリーが基本で、どちらも時期によって本数が変わります。秋が深まると便が減る路線もあるので、とくにゴゾ島やコミノ島へ渡る日は、前日に最新の時刻を確認しておくと安心です。
よくある質問
9月のマルタ旅行はおすすめですか?
はい。多くの人にとって、9月は一年でいちばんの月かもしれません。海は泳ぐのにいちばん暖かく約25〜26℃、日中の最高気温も27℃前後で、真夏ほど厳しくありません。旅行者は8月より約16%少なく、見どころもレストランも動きやすい。さらに9月には、ヴィクトリー・デー、グランド・ハーバー・レガッタ、ランプーキの季節、ぶどうの収穫期が重なります。
10月のマルタでも泳げますか?
はい、月の大半は問題なく泳げます。海水温は10月の初めが約23〜24℃、終わりごろに約20〜21℃まで下がりますが、とくに前半はしっかり泳げる暖かさです。日中の最高気温25℃前後も後押しします。11月になると海は約20〜22℃まで下がり、泳げなくはないものの冷えてきます。ですから、気軽に泳げる最後の月が10月です。
マルタは8月より9月のほうが空いていますか?
はい、はっきり空きます。2025年の入国者数は、8月の470,643人に対して9月は393,848人。約16%少なく、ビーチも行列もレストランも楽になります。10月も417,103人で、8月より約11%少なめ。がらがらではありませんが、8月の混みようとの違いははっきり感じられます。
2026年の9月と10月、マルタではどんなイベントがありますか?
大きく2つあります。9月8日(火)のヴィクトリー・デーは祝日で、グランド・ハーバー・レガッタ(ヴァレッタの城壁から無料で見られる伝統のボートレース)と、セングレアやメリーハ、ナシャル、シャーラの村のフェスタが開かれます。そして10月3日(土)はノッテ・ビアンカ。ヴァレッタ中が舞台になる、入場無料の夜通しのアートの祭典です。9月はランプーキとぶどうの収穫の時期でもあります。 ---