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マルタ vs ニュージーランド英語留学:費用の差と、「ネイティブか否か」の見極め
マルタとニュージーランド、英語留学するならどっち?授業料は互角に近く、生活費は指標で逆転。ニュージーランドは東京から直行便、マルタはビザ不要90日。2026年の実データで正直に比較します。

マルタとニュージーランドで英語コースを迷っているなら、正直な結論はこうです。始めるならマルタが安く、入国も簡単。いっぽうニュージーランドは、東京から直行便があり、ネイティブの英語にどっぷり浸かれます。 ただ、そのどれもが「マルタのほうが断然安くて近い」という定番の売り文句より、ずっと込み入っています。以下、2026年の価格で、出典つきの現実版をお届けします。
この記事の要点
- いちばん安い授業料はマルタ。 ただし僅差です。2026年、マルタの格安校は週€150〜175(約2万8千〜3万3千円)から。ニュージーランドは週NZD300〜500(約€150〜255)。レンジは重なっていて、マルタが勝つのは最安値帯だけです。
- 生活費は本当に互角。 ある指標ではマルタが約5%安く、別の指標ではニュージーランドが安い。引き分けと考えてください。
- 意外なのが飛行機。 東京〜オークランドは約10時間25分の直行便。東京〜マルタは直行便がなく、最低でも乗り継ぎ1回・17時間45分です。
- 入国はマルタが楽。 マルタはシェンゲンで90日ビザ不要、2026年は事前手続きも不要。ニュージーランドは出発前に有料のNZeTAと観光税が必要です。
- 英語漬けはニュージーランド。 約97%が英語を話すネイティブの国。マルタは約88.5%で、英語はマルタ語と並ぶ公用語です。
マルタ vs ニュージーランド 早見表
| マルタ | ニュージーランド | |
|---|---|---|
| 授業料(一般英語) | 格安校 週€150〜175/IH Maltaは閑散期€180・繁忙期€245 | 週NZD300〜500(約€150〜255)/LSIオークランドの「20」はNZD450〜 |
| 生活費(月) | 約$1,725(ある指標) | 約$1,823(同じ指標)。別の指標では逆転 |
| 東京からの飛行機 | 17時間45分〜、乗継1回以上、往復15〜22万円 | 約10時間25分・直行(エアNZ、毎日) |
| 短期コースの入国 | ビザ不要90日(シェンゲン) | NZeTA+観光税NZD100(計 約NZD117〜123) |
| 英語 | 公用語、約88.5%が話す | 母語、約97.2% |
| 日本との時差 | 7〜8時間遅い | 約3時間進んでいる |
※為替は1 NZD≒€0.51、1ユーロ≒186円(2026年7月)。
授業料:マルタが本当に勝つのはどこか
よくある思い込みは「マルタはニュージーランドの半額」。でも、換算すると、そうではありません。2026年7月下旬の1 NZD≒€0.51で計算すると、ニュージーランドの一般的な週NZD300〜500は約€150〜255。マルタの公式の中位価格は、ちょうどこのレンジの中に入ります。IH Maltaの一般英語(20レッスン)は閑散期€180、真夏€245。EC Maltaは€174.60から。LSIオークランドの「General 20」はNZD450(約€229)。中位はほぼ重なります。
マルタが本当に勝つのは最安値帯です。ここでは一般英語が週€150〜175(約2万8千〜3万3千円)ほどで見つかり、ニュージーランドのほとんどより安い。いっぽう集中コースは互角で、Maltalinguaの30レッスン集中コースは週€267.72から、LSIのIntensive 30はNZD527(約€268)。ほぼ同じです。つまり正直に言えば、マルタが安いのは「格安校を選んだとき」だけ。中位市場では、どちらも同じ金額です。他の国との比較は、マルタ vs アイルランドとマルタ vs イギリスもどうぞ。
生活費:マルタの圧勝ではなく、引き分け
ここでは、信頼できる2つの指標が食い違います。しかも金額ではなく、方向が逆です。livingcost.org(2026年6月)は、マルタ月約$1,725に対しニュージーランド$1,823で、マルタが約5%安いとします。家賃はほぼ同じですが、地元の交通費はマルタが断然安い($58対$141)。ところがNumbeo(2026年7月)は換算すると逆で、マルタ約€1,680に対しニュージーランド約€1,394。今度はニュージーランドが安く見えます。
まじめな出典2つが逆の結論を出すなら、正直な読み方は「引き分け」です。どの費目を、どの月で見るかで変わります。ひとつだけ確かで、見落とされがちなのが、小さな島の交通事情。マルタはバスが安く、どこも近いので、留学生の交通費は本当に低く収まります。ここで「〇%安い」という見出しの数字で決めるのはやめましょう。誤差の範囲です。
日本からの行き方:意外にもニュージーランドが有利
ここが、定番の売り文句がはっきり間違っているところです。日本からマルタへの直行便はありません。最速でも乗り継ぎ1回・約17時間45分(ヨーロッパか湾岸のハブ経由)で、往復運賃はおおむね15万〜22万円。いっぽう東京〜オークランドは、エアNZの直行便で約10時間25分、毎日運航です。日本と南半球を結ぶ、数少ない直行ルートのひとつです。
つまり移動そのものは、地図の印象に反して、マルタよりニュージーランドのほうが楽とも言えます。マルタ側の経由ルートは日本からマルタへの行き方に詳しくまとめています。もうひとつ、家族との連絡に効く点を。マルタは日本より7〜8時間遅く、ニュージーランドは約3時間進んでいるだけ。家への電話は、ニュージーランドのほうが無理のない時間になります。
ビザと入国:無料の90日か、出発前の税か
短期コースなら、入国はマルタが圧倒的に簡単です。日本のパスポートなら、マルタ(そしてシェンゲン圏)に180日のうち90日、ビザ不要で入れます。事前に払うものも、手続きもありません。EUのETIAS(渡航前認証)はまた延期され、早くても2027年の見込みなので、マルタの「無料入国」はいまも有効です。90日を超えるコースには、マルタの国内(Dタイプ)ビザが必要です(90日ラインと長期学生ビザを参照)。
ニュージーランドは仕組みが違います。3か月未満のコースなら学生ビザは不要ですが、出発前にNZeTA(アプリNZD17/オンラインNZD23)を購入し、あわせて観光税(International Visitor Levy)NZD100を払う必要があります。合計で約NZD117〜123、およそ1万1千円です。3か月以上のコースには、正式な学生ビザ(入学許可、資金証明、8週間以上かかる審査)が要ります。学生ビザでは月約NZD1,667の生活資金の証明を求められ、オークランドやウェリントンの現実的な予算は月NZD1,800〜2,250です。
本当の分かれ道:EUの英語か、ネイティブの英語か
ここが正直な核心で、私たちがどの比較記事でも描く分かれ道です。ニュージーランドは英語が母語の国。約97%が英語を話し、授業の外でも24時間、英語に囲まれます。マルタは約88.5%が英語を話し、英語はマルタ語と並ぶ公用語です。日常生活・標識・勉強にはじゅうぶんですが、まわりではマルタ語も聞こえ、クラスメイトはヨーロッパのいろいろな国の人たちです。
「とにかくネイティブに浸かりたい」が唯一の目的なら、これはニュージーランドの完勝です。マルタの対抗策は、英語の周りにあるもの全部。安い入国、EUの近さ、大きくて規制された学校市場、そしてヨーロッパのすぐ近くという地中海の拠点。マルタで英語は本当に通じるのかは当然の疑問で、勉強のためなら答えはイエスです。ただ「24時間ネイティブ」は、正真正銘ニュージーランドのものです。
あなたに向くのはどっち
マルタが向くのは、予算が厳しくて、いちばん安く始めたい人。ビザ不要の入国と、レッスンの合間にヨーロッパを動ける自由に価値を感じる人。短くて身軽な滞在が合う人です。ニュージーランドが向くのは、ネイティブへの没入がすべてだという人。お金より1本の直行便が大事な人。3か月以上の予定で、ビザ手続きをいとわない人です。
費用は、言われているより差が小さい。移動は、ニュージーランドが楽。英語漬けは、ニュージーランドが純度が高い。入国と自由度は、マルタの勝ち。この4つを、自分が本当に欲しいものと照らし合わせれば、答えはおのずと出ます。
よくある質問
マルタで1か月、英語を勉強するといくらかかりますか?
授業料は4週間でおよそ€600〜1,000が目安。学校と時期によります。格安校は週€150〜175から、中位のIH Maltaは閑散期€180・真夏€245。これに生活費が月€1,500〜1,700ほど。つまり授業料+生活費のつつましい1か月で、だいたい€2,100〜2,700(約39万〜50万円)、航空券は別、という計算になります。
日本人がニュージーランドで英語を学ぶのにビザは必要ですか?
3か月未満のコースなら学生ビザは不要です。ただし出発前にNZeTA(アプリNZD17/オンラインNZD23)を買い、観光税NZD100を払う必要があり、合計で約NZD117〜123です。3か月以上なら正式な学生ビザ(入学許可、月約NZD1,667の資金証明、8週間以上かかる審査)が必要になります。早めに準備してください。
マルタの英語は、ニュージーランドのようなネイティブの国と比べて十分ですか?
英語を学ぶ目的なら、十分です。マルタでは英語が公用語で、学校・行政・日常で使われ、約88.5%が話します。ニュージーランドは約97%のネイティブの国なので、24時間の没入はより純粋です。日々の違いは、クラスメイトと街です。マルタではマルタ語も耳に入り、ヨーロッパの学生と学ぶ。ニュージーランドではネイティブに囲まれる。どちらも英語はしっかり教えますが、英語漬けの深さはニュージーランドが上です。
日本からマルタとニュージーランド、飛行機はどれくらい違いますか?
かなり違います。日本からマルタへの直行便はなく、最速でも乗り継ぎ1回・約17時間45分、往復運賃はおおむね15万〜22万円。東京〜オークランドは、エアNZの直行便で約10時間25分、毎日運航です。「遠い」という印象に反して、実際の移動は日本からニュージーランドのほうが短く、簡単です。 ---